8月19日(火) …… 夜行バス、広島駅、呉(大和ミュージアム、てつのくじら館)、宮島
私はトイレに頻繁に行く方ではないため、バスを降りたのは空がだいぶ明るくなった頃だった。福山サービスエリアである。
ヒッチハイクでもしているのか、「広島まで」と書かれたダンボールを掲げた若者がいた。
Googleマップで調べてみたら、広島までもうかなり近い。時計を見ると7時過ぎだった。ゴールは近い。いや、むしろやっとスタートラインに立てるのか……。
再度バスに乗り込み、一路広島駅へ。
9:13、広島駅付近のセブンイレブン前バス停に到着。
これは凄い。ほとんど定時の到着である。
当たり前と言えば当たり前だが、素直に感心する。
とはいえ、もう二度と夜行バスなんか使わないけどな!
※私が使ったバスは運賃が最も安いものであるため、もう少し良いバスなら快適かもしれません。試すつもりもないけど。
さて、見知らぬ場所に放り出された私は(魔界塔士Sagaのスタート地点を思い出した)、しばし立ち尽くした後、周りの案内板に従って駅に向かう。
歩き始めてすぐ、広島駅が姿を現した。
首の痛みは、この時点で既になくなっていた。
朝飯の時間なので、温かいうどんかそばを喰らおうと思って駅の構内をうろうろしてみて気づいた。
……この駅、立ち食いそば屋がない!
かなり歩き回ったが、一件もうどんそばが食える店がない。
一応、うどん屋はあったが開店前で入れず。
この県には、朝飯にうどんやそばを喰らう文化がないのだろうか……。
これ以上探しても時間の無駄なので、適当なところで弁当を買って電車に乗り、呉へ向かう。
車窓から外を見ながら弁当を食う。
朝飯にしては少し遅い(10:00)し、量が多いな……。
おむすびの握りが強すぎて飯の粒がかなり潰れている。その分見た目以上に重い。まあ、旨いから良いけど。
呉線は呉駅までの間、ずっと海沿いを走るので窓からぼんやりと海を眺める。
やっぱり電車はいいね。旅をしているという実感が湧く。
11:00、電車は呉駅に到着。乗車時間はちょうど一時間だった。
■呉駅構内案内板
■呉駅
この旅の最大の目的は大和ミュージアムとてつのくじら館である。
もちろん、至る所に関係のポスターや案内板がある。
変わっていたのは、案内板の通りに大和ミュージアムに向かう際に、ゆめタウンの中を突っ切って行くことである。
■呉駅-ゆめタウン連絡通路
■ゆめタウン内案内板
ゆめタウン2階から出たすぐの所から早速目的地らしい建物が見えてきた。
■ゆめタウン2階外正面
大和ミュージアムより、てつのくじら館に屋外展示されている潜水艦あきしおが目立つ。この後ここに入ることになる。楽しみ。
■ゆめタウン2階外てつのくじら館側
■ゆめタウン2階外大和ミュージアム側
周囲の風景やでかいタンカーの写真を撮りまくり、ようやく大和ミュージアム前にやってきたが、ここでも写真を沢山撮る。なかなか先へ進めない……。
■でっかいタンカー
■陸奥の錨
■陸奥の41センチ砲
■陸奥の解説
■進水式展パネル
■大和ミュージアム正面
11:29、大和ミュージアムへ入館。チケットは常設の展示物と期間限定のものがあるらしく、私はセットで購入。
常設展観覧料(一般個人):500円
企画特別展観覧料:400円
セット:800円(100円お得)
■大和ミュージアムチケット
100円ロッカー(終わりに硬貨が返ってくるやつ)に荷物を預けて、早速中へ。
まず目に付くのは1/10スケールの戦艦大和の模型である。
でけえ。これ普通に人乗るよね。
いろんな角度から写真を撮りまくって、ゆっくり順路通り進む。
■1/10戦艦大和
■零式水上観測機
隣の部屋(大型資料展示室)には零戦(ぜろせん)という呼び名でおなじみの「零式艦上戦闘機」や、人間魚雷として知られる「回天」、特殊潜航艇「海龍」などが展示されていた。
■大型資料展示室へ
■特殊潜航艇「海龍」
艦これプレイヤーである私は、大和や零戦、魚雷、甲標的、九一式徹甲弾などを見てテンションがどんどん上がっていく。これは楽しい。
■九三式魚雷
■零式艦上攻撃機
■九一式徹甲弾
■甲標的甲
回天に乗った軍人の遺書(遺言の録音)も展示されており、その文言には悲壮感よりもお国のために死ねることへの誇りが満ちていた。これを読んで、私は痛ましさよりも畏敬の念を強く感じたのだった。
■特攻兵器「回天」
■遺品
大型資料展示室を順路通り上りながら回っていく。同じ被写体を何回撮るんだこれ……。
高いところに上る度に良い角度で撮れるんだこれが。
途中にあったガラスケースに入った軍艦の模型の大群も撮り、1階に戻ってくる。
次は企画特別展の「第23回企画展 戦艦大和・武蔵の進水式展」である。
あまり広くない部屋に、所狭しと資料が並べられている。
いろんな艦が進水する際に記念として配られたはがきや、その他記念品、進水式で支綱を切断する際に使用する小型斧などを見た。撮った。撮りすぎだ。
でも、全景を撮り忘れた……。
この日のために買ったペンタックスの「MX-1」はバッテリーがかなり長持ちするらしいが、流石に不安になる。
13:30、およそ2時間の観覧後、土産物コーナーでいくつか買い物をして表に出る。
朝飯が遅く量も多かったため、まだ腹は重いが、ここで昼食を取らないと夜ご飯に響く。
というわけで、るるぶで調べてあった店へ入る。海軍カレー楽しみ♪
マリンビル三号館に入っている「海軍グルメレストラン ハイカラ食堂 日招きの里」という看板があるが、その周辺に艦娘の赤城、長門、大和が……。あとリアル戦艦の大和となぜか25mm三連装機銃が。かっけぇ……。
■艦娘の方々
■戦艦大和(スケール不明)と25mm三連装機銃
■店頭の立て看板
立て看板にはないけど、せっかくだから一日限定30食という「てっぱんカレー」をダメ元で注文してみたら、まだ残っているらしい。
この日の摂取カロリーやばそうだな……。
■一日限定30食「てっぱんカレー」
しかし、この時間(13:39)でも余ってるってことは、あんまり人気ないんじゃないかこのメニュー……。
カレーは辛くなく食べやすいが、甘いので後半飽きてくる。ヤングコーンとブロッコリーが良いアクセント。
肉じゃがの肉は牛肉。私は九州人だから牛肉の肉じゃがは当たり前だが、東京は肉じゃがに豚を使うというのをよく聞く。どうなんだろうね。
鯨カツはちょっと苦手かも。生臭い。
鯨の赤身の刺身を生姜醤油で食べるのは好きなんだけどね。半解凍の赤身刺し喰いたいなぁ。
コップを見て、ヨーグルトだと思ってスプーンを探してしまったが、海軍カレーだから牛乳なのか。
食後に大和ラムネを買う。
腹一杯一杯なのに、我ながらよく入るな……。
いやしかし、これがなんか凄く旨い。のどごし最高!
14:19、てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)へ入館。
さて、もう一つのお楽しみ。てつのくじら館ですよ!
潜水艦に入れるという以外に予備知識なく行ったが、機雷掃討についていろいろ知れて面白かった。戦後すぐの海上自衛隊が何をやっていたのか謎だったが、これで理解できた。
■機雷なんか嫌い
※ここから写真の枚数が多いので、詳しくはGalleryをご覧ください。
そして、お待ちかねの潜水艦あきしおの中へ!
意外と広くて意外と狭いというのが、入ってみてすぐの感想だった。
伊401ってこんなもんじゃないんだよな……すげえよ。
排水量(基準)
あきしお:2,300t
伊401:3,530t
あれ、あきしおも結構でかい方なのか? 無知ですまない。
それはともかく、居住区画、計器類の数々にロマンを感じざるを得ない!
一度これに乗って水中に潜ってみたいなぁ……。
興奮冷めやらぬ中あきしおを出ると、え? 大雨!?
そういえば、朝、広島駅に着いた頃にも少しだけ降ってたな……。
かなりの土砂降りだったが、しばらく館内をうろうろしていたら止んだ。
16:20、そろそろ出ないと宮島のホテルのチェックイン時間(19:00)を過ぎてしまいそうので、少し慌てて呉を後にする。